2017年12月05日 09:18 カテゴリ:仕事カテゴリ:墓石磨きカテゴリ:リフォーム
大きく欠けたお墓の修繕
今回はお墓の修繕の記事です。
他の石屋さんから依頼を受けました。
棹、スリン、上台、中台の一部が欠損してしまっています。



原因はお寺の墓地にある木が成長して墓石を押し倒してしまったことだそうです。
100kg以上もある石を押し倒してしまうなんて植物の成長とはすごいものですね。
大きく欠けてしまっているため直すといくらか石が小さくなってしまいます。
しかし、直したことによって小さくなりすぎると見た目が変わってしまうためできるだけ大きく直します。
そして、石によって欠けている場所が違うためそのまま直すと余白がばらばらになってしまうので
ある程度同じくらいの広さにするために調節しながら直していきます。
まず、棹ですが左面だけ大きく欠けていました。
普通の石ならばそのままできるだけ大きく直すところですがそうするとすでに彫ってある前字が偏ってしまいます。
なのであまりかけていない右面と長さのバランスをとるため後ろ面を左面と同じくらい落とします。
そうすることによって全体でみるとだいぶ小さくなってしまいますが前後左右のバランスが取れます。

次にスリンです。
スリンは幸い曲線になっているところはあまり欠けていなかったので上の面と下の面を直します。
棹をバランスよく直したのでこちらも同じように全体のバランスを崩さないように満遍なく削って欠けを直しました。

最後に中台と上台はできるだけ大きいままで欠けを直します。
これらを小さくしすぎると安定感が失われてしまいます。

こうして削りなおされて磨きなおされると新品同様になります。
なお建て直すのはうちではなく依頼を受けてきた石屋さんですので建てた写真はありません。
おわり
他の石屋さんから依頼を受けました。
棹、スリン、上台、中台の一部が欠損してしまっています。



原因はお寺の墓地にある木が成長して墓石を押し倒してしまったことだそうです。
100kg以上もある石を押し倒してしまうなんて植物の成長とはすごいものですね。
大きく欠けてしまっているため直すといくらか石が小さくなってしまいます。
しかし、直したことによって小さくなりすぎると見た目が変わってしまうためできるだけ大きく直します。
そして、石によって欠けている場所が違うためそのまま直すと余白がばらばらになってしまうので
ある程度同じくらいの広さにするために調節しながら直していきます。
まず、棹ですが左面だけ大きく欠けていました。
普通の石ならばそのままできるだけ大きく直すところですがそうするとすでに彫ってある前字が偏ってしまいます。
なのであまりかけていない右面と長さのバランスをとるため後ろ面を左面と同じくらい落とします。
そうすることによって全体でみるとだいぶ小さくなってしまいますが前後左右のバランスが取れます。

次にスリンです。
スリンは幸い曲線になっているところはあまり欠けていなかったので上の面と下の面を直します。
棹をバランスよく直したのでこちらも同じように全体のバランスを崩さないように満遍なく削って欠けを直しました。

最後に中台と上台はできるだけ大きいままで欠けを直します。
これらを小さくしすぎると安定感が失われてしまいます。

こうして削りなおされて磨きなおされると新品同様になります。
なお建て直すのはうちではなく依頼を受けてきた石屋さんですので建てた写真はありません。
おわり
Posted by 渡辺石材店4代目
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